紙の種類① 和紙と洋紙
紙は大きく分けて50種類、細かく分けると数千種類ある。今回はその中の主な紙について紹介する。
まず初めに「和紙」「洋紙」の2つに大きく分類される。「和紙」は日本で作られた紙に対し、「洋紙」は明治時代に欧米から日本に伝わった紙である。「和紙」は繊維が長く、耐久性が高く、表面は粗くて不均一で印刷しずらいのに対し「洋紙」は繊維が短く、耐久性が低く、表面は均一で印刷しやすいのが特徴である。
さらに「洋紙」を分類すると「紙」と「板紙」に分類され、「紙」は次の5種類に分別される。
①新聞巻取紙
②印刷・情報用紙・・・教科書、ノート、雑誌
③包装用紙・・・米袋、封筒、ショッピングバッグ
④衛生用紙・・・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
⑤雑種用紙・・・書道用紙、タバコの巻紙
一方、「板紙」は次の3種類に分別される。
①ダンボールの原紙
②紙器用板紙・・・お菓子の箱、牛乳瓶のフタ
③その他・・・建材原紙、紙筒原紙
現在の日本の紙需要は経済・文化の発展とともに着実に伸びてきている。しかしに日本古来の「和紙」が、大量生産できる「洋紙」に押されて激減したように、紙に対する市場ニーズの変化や印刷技術・情報媒体の変化などに対応して、増減という数量だけでなく、品種構成にも大きな変化が生ずることを知ることも重要である。
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