TDC 2018
東京タイプディレクターズクラブが主催する国際アニュアルコンペティション「東京TDC賞2018」でグランプリを受賞した10作品やノミネート作品、タイポグラフィを軸にしたグラフィックデザインの優秀作品150点が展覧される「TDC 2018」がギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された。
グランプリを獲得したのがこちらの作品。
「Under the Radar,Underground Zines and Self-Publications 1965-1975」
ーPrill Vieceli Cremers
1960年代中頃、アンダーグラウンドなセルフバブリッシュ作品が流行し、ヘトグラフや、謄写版、オフセット印刷などの技術により、低コストで少部数の印刷物が可能となっただけでなく、見た目もユニークな作品が誕生するようになった。熱心なアマチュアクリエイターたちは、様々な表現技法を使用し、型にとらわれないレイアウトを次々と生み出していった。
本書はドイツ、ブレーメンのヴェーザーブルク美術館での展示会に合わせて発行された。西ドイツにおけるアンダーグラウンドなセルフパブリッシュ作品を初めて掘り下げてまとめた書籍である。こうしたユニークな作品の数々が生まれた国際的な背景を、歴史的な逸話としてではなく、Do-It-Yourselfによる反逆の美的宇宙に侵入しようとする試みとして示している。
以下はTDC賞、特別賞、タイプデザイン賞を受賞した作品である。
TDC賞 「16th Macao City Fringe Festival」イベントVI
ーAu Chon Hin
特別賞 「Mother&Others」ポスター
ー仲條 正義
タイプデザイン賞 「筑紫書体(第2期)」
ー藤田 重信
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